まとめたノート

なんでもまとめ


母親には敵わないと思いました

抗がん剤も効果なく、
これ以上の治療は、ただ体力を削るだけだと医者から宣告されて
予後をただ穏やかに過ごすために、母は私の働く病院に入院しました。

夜勤に入る前に早めに行って、いつも通り話をしてると、
「あんたがいてくれて良かった」て急に言われた。
徐々に弱って、胸水が溜まり始めてたから
ちょ、やめて!フラグ立てないで!てちらっと思ったんだ。 
まあ、でも、またとりとめのない話を続けてる内に不安を忘れ、
いつも通り夜勤も終了。

仕事が終わった途端、急に母が苦しみだした。
職業柄、その、先が見えた。
ああ、ついにきた…。
覚悟は決めてた。いずれ、こうなることもわかってた。

「…どうにかして」
すがる様に母が私を見た。
不安にさせないように笑顔で居ることが私の役割。
いつも通り、大丈夫って擦ってあげればよかった。
でも、私は動けず、笑おうとしても引きつって、涙がこぼれた。

やばい!泣いたらだめだ!
慌てて、母から顔を逸らす。背中を向けようとしたとき、

ぐっと手首を掴まれて引き戻された。

「大丈夫、大丈夫だからね!」
目の焦点さえも私にあわせられていないのに。
手首を掴む手も
力強い声も

昔の、強いお母さんでした。

 
それ以降母は苦しいとも辛いとも言わずに
それから2時間後に亡くなりました。 

大丈夫。
それは私が言ってあげなければならない言葉だったのに。
私は看護師失格で母からキツイ苦しいの言葉を奪ってしまった。
でも最後に子供でいられた。

どんなに子供が大人になろうとも。
経験を積んで立派になろうとも。

母親には敵わないと思いました。 

母が亡くなったのは、二年前のクリスマスイヴ、私の成人式の10日前のことでした

二年前に亡くなった母のことを。
母が亡くなったのは、二年前のクリスマスイヴ、私の成人式の10日前のことでした。
普段病気ひとつしない母が、珍しく風邪で寝込んで一週間、私は、出先から帰ってきて母に
「具合はどう?病院行かないの?」
と聞くと
「ただの風邪だから大丈夫。明日一日休んだら仕事できそう。(うちは自営業)あのね、プリン食べたいから買ってきてくれない?」
「今日は疲れたからまた明日買ってくるね。」
「分かった。成人式まであと10日だね。写真いっぱい撮るね。」

それが最後の会話でした。その日の夜中母は胸部大動脈解離という病気で急死しました。
母の最後の願いも聞いてやれず、ろくな親孝行もできないままでした。
あと、三か月で学校も卒業して、少しは楽させてあげれたのに…
自分より、家族のことばっかりだったお母さん。私が、学校の課題の材料を持っていると、
「それどうしたの?」
と聞かれました。我が家は決して裕福なほうではなかったし、母は早朝から夜遅くまで働いていてこれ以上負担を増やしたくなかったので、
「買ったんだよ。私もバイトしてるし、学校行かせてもらってるんだから、教材ぐらい自分で買うよ。」
と言うと
「何言ってんの!!学校でいるものぐらい、お母さんが出してあげる。バイト代は、自分のために貯めておきなさい。」
と言われました。
いちばん近い存在で、いつも味方をしてくれていたお母さん。
お母さんが楽しみにしていた成人式、お母さんの着た振袖を着てでましたよ。見てくれていましたか??
お母さんの子どもに生まれて本当によかった。お母さんは人として、母として、私の目標です。
沢山愛してくれてありがとう。

泣ける話じゃないかもしれないですが、母の死から今年のクリスマスイヴで二年たってやっと涙を出さずに母のことを語れるようになったので、書かせていただきました。

おれ、一年くらい自衛隊にいたんだけどさ

おれ、一年くらい自衛隊にいたんだけどさ、訓練で大ケガしちゃって、かなりたいへんだったんだ
そのあとの上官からもイビリがすごくて精神的にも参っててさ

もう死ぬしかないじゃんって考えたりして。

あんまりきつかったからさ休み時間隠れてオカンの携帯にかけたんだ

普段は仕事ででれないのにその日だけはすぐでてくれて

おれ、言葉にならなくてさ泣くしかできなくて

そしたら何も言ってないのにオカンが「…帰っといで」って。



それだけの言葉におれはどんだけ救われたか…

母ちゃんのおかげで、自殺なんかしなくて今があるよ 

Saga2は思い出のソフトなんだ

Saga2は思い出のソフトなんだ……今でもよく思いだしては切なくなってます。

俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。
夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、
小学校あがって更に病状が悪くなって。もちろん体育なんかでれないし、
みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。

んで、小五になってからほぼ毎日病院行って吸入するくらいまで悪化しちゃって、
そのまま3週間入院する事になって。。。

んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど
二人はおばあちゃんとおじさん、んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。
俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、なかなかその同室の人達と仲良くなれないで
一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。
そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、もう一回クリアしたやつだったんだけど
ヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。

んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時は
なんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。俺が彼女の方みると慌てて目逸らすんだけどね。
もしかしてやってみたいのかな?と思って、「良かったらコレ借そうか?」って聞いたのよ。
そしたら目ぇ輝かせて「いいの?」っていうもんだから、「もう飽きたからな」とか照れ隠しして借してあげたさ。

でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから
俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。
パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」
あとはエスパーガールとロボットにそれぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。

それからどんどんそのコと仲良くなって、二人でゲームボーイやるだけじゃなく、色んな話もするようになった。
学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…

それからの時間はあっという間だった。すぐに俺が退院する時がやってきた。
看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に「おめでとう」って言ってくれてる中
彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。でもグッと堪えて
「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。退院したら連絡くれよな」ってそのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。

それから何回もお見舞しに行こうと思った。…でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。
連絡がないまま1年半が過ぎて、俺も小学校を卒業する頃になった。
せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ

病室に行ったけど彼女はいなかった。病室入口の名前欄にもない。
もうとっくに退院してたのかな…?と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。

「遠い所にいった」とかうまくはぐらかされたけど、俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。
その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。
俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が
「ああ、そういえばさやかちゃんから、リョータ君が来たら渡しといて、って言われた物があるのよ」
と言って俺にそれを渡してくれた。借してあげたゲームボーイとSaga2だった。

俺はそれを受けとって家に帰った。
帰るなりメシも食わないで、暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。
懐かしいあのOPの音楽。それと一緒にでてくるロード画面。
一つは彼女と俺が一緒にプレイしたデータ。あの時からほとんど変わってない。
懐かしさと悲しさで胸がいっぱいになった

もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。
最初から始めてすぐ飽きたんかな?と思ってそのデータをロードしてみた。

パーティー四人の名前がこうなっていた。

「りょうた」

「いろいろ」

「ありがと」

「ばいばい」

小さい頃、母親と水族館に行った時

小さい頃、母親と水族館に行った時に
母親に買って貰ったソフトクリームを転んで落とした。

号泣してる私に母親は

「痛かったね、ママのソフトクリームあげるからね」

といってなだめてくれてたけど、
私は本当は「母親が買ってくれた」ソフトクリームを落としたことが申し訳なくて泣いていた。

あれから13年経って、母親が死んだ。

私は、伝えることができなかった話を
死んだ母親の前で泣きながら話した。

ずっと前に「死ね」と言った事をずっと謝りたかった事。

彼氏が出来た事を報告しなかったこと。

お嫁さん姿を見たいって言ってたのに見せられなくてごめんね、など

たくさんの事を話した。

そんな時急にソフトクリームの話を思い出した。
そして死んだ母親に言った。

「あの時私が泣いたのは申し訳なかったからなんだよ」


するといつからいたのか、父親が後ろから、

「お母さん全部知ってたよ。
あの時、お母さんは”○○が私の為に泣いた”って言って
泣いてたから覚えてる。ホント親子揃って泣き虫だ」

と言って、泣いていた。


嬉しくて悲しくて涙が止まらなかった。

謝ってばかりいる事が情けなかった

もっとありがとうを言えばよかった。


お母さん、本当にありがとう。

こんなとこでしか言えなくてごめんなさい。 

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